木曜クラス生徒作品

木曜・昼クラス佐藤さんのぐい呑み。
一見、織部釉のようですが、グラデーション絵具(緑) で着色して透明釉を掛けただけのシンプルな技法。
口元は濃く何度も絵具を塗った影響で黒っぽくなっていますが、それもまた良し!
この絵具の面白いところは裏側(内側)にも色が浸透するところ。内は何も塗っていないのに、ふんわりと柔らかな緑。
外と内の色を釉薬で変えるのは結構面倒ですが、これだと簡単です。
こういう織部の出し方もいいな、と思いました。

形も柔らかく歪ませてあって色と形がマッチした作品となりました。

同じく木曜・昼クラス、河合さんの作品。
ろくろ成形後かき出しベラなどで削って、鎬の皿に。
時間のかかる作業でしたが、頑張って削ったかいのある作品になりました。
土は半磁器。釉はガラス釉の透明。
凹凸のある形にはガラス釉合いますね!

生徒作品(木曜・夜、日曜・朝)

木曜・夜クラス今田さんの瀬戸黒茶碗。
鉄織部釉の黒がしっとりとした色合いで厚みのある口造りとも合っていると思います。低めの高台も形とともにバランスがよく、茶碗としてとても良い作品になりました。
抹茶茶碗には茶碗としての雰囲気が大切だと思いますが、そういったものは塑像を作るような作り込み方とは違う向き合い方が必要になると思います。この茶碗は、土を触りすぎないということができてる作品になったと思います。

オレンジの屋根が可愛い、日曜・朝クラス安藤さんの作品。
屋根のなみなみの線が柔らかさを出し、ハムスターの家としてとても愛らしく出来たと思います。
窓枠は伊羅保釉、窓は濃いブルーの釉薬。屋根はクリームオレンジ釉(数量限定のオリジナル釉)。
ハムスターが丸い入り口から顔を出しているのを見てみたいです。
木曜クラス作品

木曜昼クラス・小野さんの作品。
まだ入会まもないですが、紐作りの織部鉢、色も雰囲気もとても良い感じに焼けました。
釉薬は淡緑釉と織部釉を重ね掛けしています。織部釉の濃淡は土の表情も引き立てるので、紐作りの指痕も活きてきてると思います。

木曜夜クラス・池上さんの作品2点。縁起がいいのでお正月にアップしようと思っていたのに今頃になってしまいました。
ロクロで成形した作品。奥の富士山は乳白釉とSD水色辰砂を使用。フォルムも色も釉の流れ具合もちょうど良くできました。
手前の蒼いカップも釉に変化があって面白いです。ロクロも短期間で形をコントロールできるようになってきたと思います。
釉薬は掛け方によって表情を大きく変えるので、それを意識して使うと陶芸の面白さがよりアップしますね。釉薬を使いこなすのは簡単ではないですが、その難しさが面白さでもあると思います。